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陶芸家 辻輝子 |  | 万華鏡のミラーほど、不思議な小宇宙はありません。
覗いていると世の中のいやなことすべてを忘れてしまいそう。偶然が生み出す色の連なりや重なり、光の輝きがかもし出す世界、二度と縁を結ばないともいえるほどのはかなさ。ちょっとの動きで世界がくるりと変わってしまう不思議さ。ほんとに見ていてあきるということがありません。しかも心が落ちついて、豊かな満ち足りた気分になってくるのです。それはまるで朝日の輝き、夕日のまぶしさに匹敵する世界です。 |
 | プロフィール |
| | 1920年、東京日本橋生まれ。
38年/大森光彦、富本憲吉に陶芸、浅香金四郎に日本画を師事。
41年/サンフランシスコ万国博覧会出展。(個展開催で活躍中)
41年/東京府現代工芸美術展特賞。
55年/北大路魯山人との交流。
78年/東宮御所にて陶芸展。
著書「手づくりの陶芸」「花の画集」「万華鏡」等。 |
 | 1816年イギリスのブリュースターにより考案された万華鏡は、またたく間にヨーロッパ各国でブームになりました。日本に渡来したのは1819年で更紗目鏡(さらさめかがみ)と呼ばれ流行しました。1976年頃よりアメリカを中心としてブームが起こり、素晴らしい工芸作品としてよみがえっているのです。辻輝子は幼い頃、父が買ってきたヨーロッパ製の万華鏡の美しさに驚嘆し、以来60余年あの「美しい世界」を作りだしたいと念じてきましたが、1993年アメリカの万華鏡と出会い、陶の筒を焼き、万華鏡作家チャールズ・カラディモス氏が画像を作る形で制作してきました。その後日本の作家、山見浩司氏、依田満・百合子夫妻とも共作を始め、その願いを現実のものとしました。
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